喪主が香典を出す場合、出さない場合
喪主は香典を出さなくていいというのが一般的です。
ただ喪主が香典をしたほうがいい場合もあるので、詳しく見てみましょう。
1) 喪主が葬儀費用を負担したら
2) 施主が葬儀費用を負担したら
3) 故人の遺産で葬儀費用を賄った場合
4) 喪主と兄弟姉妹が葬儀費用を出し合う
喪主が葬儀費用を負担したら
喪主は香典は出さない
当たり前といえば当たり前ですが、以前はこういう状況が多かったと思います。
もう少し厳密に言うと、
故人の遺産では葬儀費用が賄えない状況で、喪主が自分のお金で葬儀費用を負担した場合は、喪主は香典を出さないということになります。
施主が葬儀費用を負担したら
喪主は香典を出す
葬儀費用の負担が喪主ではなく、施主の場合は、喪主も香典を出すことが一般的といわれています。
その額は、5~10万円が妥当と思われますがそもそも経済的な要因で施主を立てていることも多いので喪主からの香典はできる範囲でよいと思います。
故人の遺産で葬儀費用を賄った場合
他の兄弟姉妹と揃える
葬儀費用が全額、故人の遺産で賄える場合は、実は一番揉めやすい状況です。
一般的には、
- ・喪主は香典を出さない
- ・同居していない兄弟姉妹は香典を出す
これだと、兄弟姉妹は何とも釈然としないかもしれません。
喪主の兄弟姉妹からは、なんとも言い出しにくいので、多くの場合、香典を持ってくる兄弟姉妹が多いと思います。
この場合、兄弟姉妹が包む額も、5~10万円とそれなりの金額となるので、このことから相続トラブルの種火になることもよくあります。
ここは、不平等感をできるだけなくすためにも、喪主であるあなたが兄弟姉妹に事前に連絡して、
- ・喪主も喪主の兄弟姉妹も全員香典を出すか
- ・喪主も喪主の兄弟姉妹も全員香典を出さないか
話合いで決めてしまうのがいいでしょう。
ちなみに喪主の兄弟姉妹は全員香典を出さないで統一したほうが、もめ事が少なくなります。
また、実際の葬儀費用の支払いは、喪主が一度、立て替えて、あとで清算するのがスムーズです。
喪主と兄弟姉妹が費用を出し合う場合
他の兄弟姉妹と揃える
葬儀費用を共同で出し合う場合は、兄弟姉妹との間で打ち合わせをする機会があるでしょうから、そのときに香典について、みんな出すのか、みんな出さないのか、出すとしてらいくらにするか、決めてしまうとよいでしょう。