四十九日の挨拶の例文
四十九日などの法要を主催する人は「喪主」ではなく「施主」と呼ばれます。通常、葬儀で喪主を務めた人が、法要で施主となります。
四十九日での施主としての挨拶の文例をまとめました。
参列者が家族だけの場合は、こんな堅苦しい挨拶でなくて大丈夫ですが、なかなか顔を合わせない親戚や、故人のご友人などが参列しているときは、しっかりした挨拶をしたいものです。
施主が長男や夫、妻や父、母親の場合の文例をそれぞれ掲載しています。
ご自身に合う例文を参考にしてください。
長男が四十九日の施主挨拶を行う例文
本日はお忙しいところを、亡き父「宗方壮一郎」の四十九日の法要ならびに納骨の儀にお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
本日、無事に納骨をすませることが出来、父も安心したことと思います。
また、先日の葬儀のおりには、なにかとお心遣いいただき、まことにありがとうございます。
真福寺住職様にはたいへん厳粛なお経を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
早いもので父が他界してから一ヶ月以上が経ちました。通夜、葬儀が終わり父の遺品を整理していたら、私が社会人になって初めての給料で贈った財布を、今だに使っていた事を知り涙が止まりませんでした。
寡黙な父でしたので、当時は喜んでくれたのかどうかも分かりませんでしたが、大事に使ってくれていたのだと感激しました。
父との思い出を胸にこれからの人生を歩んで行きたいと思います。
本日はささやかですが、忌明けの膳を用意させていただきました。召し上がっていただきながら、亡き父の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。
妻が四十九日で施主挨拶をする文例
本日はお足元の悪い中、夫「辰巳亨介」の四十九日法要にご参会いただき、心よりお礼申し上げます。おかげをもちまして無事に納骨を済ませる事が出来ました。
皆様にお見送りいただき、夫もさぞ喜んでいる事と思います。
あれから一ヶ月あまりですが、当初は夫の死を受け入れらずに動揺して、通夜、告別式でのあいさつもままならず、皆様に励ましのお言葉を頂き、少しづつ心も落ち着いてまいりました。
これからはあの世で夫と再会できるまで、家族で支えあって生きて参ります。
ささやかながら、別室にて忌明けの膳を用意させていただきました。
にぎやかな場所が好きだった夫の供養にもなりますので、どうぞゆっくりお召し上がりください。
夫が四十九日で施主の挨拶をする例文
本日は妻「岸本佳純」の四十九日法要ならびに納骨の儀に、ご列席いただきまして誠にありがとうございます。
おかげさまをもちまして、無事に納骨を済ませる事が出来ました。これもなにかとお導きをいただきましたご住職さまはじめ、お集まりいただいた皆様のおかげと感謝申し上げます。
妻も親しい皆様の元気なお顔を拝見して、喜んでいる事と思います。
あれから一ヶ月以上が経ちましたが、正直な所まだ心の整理がついておりません。いまだに、仕事から帰宅すると妻が出迎えてくれる様な気がしてなりません。
ただ、残された子供達の父である私が、いつまでもこの様では妻に叱られてしまうので、これからは妻との思い出と共にしっかりと生活していこうと思います。
本日は誠にありがとうございました。心ばかりではございますが、お食事を用意しておりますので、どうぞゆっくりお召し上がりください。
父親が四十九日で施主挨拶を行う例文
本日は息子「康介」の四十九日にお集まりいただき誠にありがとうございました。無事に祖父、祖母の元に康介の遺骨を納めることが出来ました。
生前、お世話になった皆様にも守られながら、康介もさぞ喜んでいることと思います。
通夜、葬儀と慌ただしく、悲しむ間もなく過ごして参りましたが、この日を迎えて実感と言いましょうか、心にポッカリと穴があいたような、言いあらわせない寂しさを感じております。
しかしながら、いつまでも嘆いていてはあの子も成仏できないでしょう。いつかまた、あの世で息子に会えると思って、この悲しみを乗り越えていこうと思います。
本日はささやかですが、忌明けの膳を用意させていただきました。どうぞ酒肴を召し上がりながら、故人を偲んでいただけたらと存じます。
本日は誠にありがとうございました。
母親が施主のときの四十九日挨拶文例
本日はご多用のなか、娘「真奈美」の四十九日の法要ならびに納骨の儀にご列席いただきまして誠にありがとうございます。
先日の葬儀のおりには、気が動転してしまい、多大なご迷惑をおかけしたにもかかわらず、皆様から励ましやお見舞いをいただき、少しづつ落ち着きを取り戻して参りました。
いつも笑顔を絶やさない太陽の様な娘でしたので、きっと今も空の上から見守ってくれている事でしょう。そう思うと、顔をあげて笑顔で過ごして行かないと、という気持ちになれます。
ささやかではございますが、忌明けの膳を用意させていただきました。どうぞ真奈美の思い出を語りながら、お時間の許す限りお過ごしください。