四十九日法要で相続の話合いをすべきか?
結論から書きますと、
「四十九日法要で相続の話は出さないほうがよい」と
僕は思っています。
一般的には、
四十九日までは、財産や相続のの話を出すのは不謹慎だけど、
ちょうど親族も集まるし、四十九日の精進落としの食事のときにでも相続の話をするのがいいかと思われている人が多いと思います。
でも、僕はおすすめしません。
その理由を説明しましょう。
トラブルは、次男の嫁から
(次男の嫁にあたる方、スミマセン・・・)
仲の良かった兄弟姉妹が相続で揉めるキッカケとして、次男の嫁の何気ない一言であることが多いのです。
相続の話合いの場に、相続権のある親族以外が同席した場合、その場で発言こそしないものの、それぞれの家に帰ってから、
例えば、次男の嫁が夫に対して「お兄さんが実家を一人で相続するなんておかしくない?」などと言った一言で大揉めになるケースが後を絶ちません。
昔は、家督を継ぐ長男が総取りだったので、相続トラブルはごく一部の人の話でした。
今は、民法上は、ざっくり言うと、相続人は平等に相続するというのが建前となりましたが、
実際は、分割が難しい土地建物や会社などは長男が、その他の現金や株は長男以外にと、あいまいな分割が増えて、様々なトラブルが巻き起こています。
そのキッカケとなるのが次男の嫁の何気ない一言なんです。
財産の話は、相続人だけ集まって、切り出すべきです。
四十九日法要は、相続人以外の各相続人の配偶者もいらしゃることが多いので、こんな時に相続の話をするのは、自分でトラブルの種を蒔くようなものです。
そうではなくて、相続人だけが集まれる機会を作ることがよいでしょう。
例えば、
遺品整理のとき出てきた思い出の品を形見分けするからといって、相続人にあたる実の兄弟姉妹だけを呼びだし、形見分けの後に相続の話を持ち出すのは自然ですし、相続人だけで集まりやすいので、いいと思います。
ポイントは、
相続人以外の人が混じらない環境で話を切り出すべきです。
これだけのことで、相続トラブルが起きる可能性はずいぶんと減ると思います。
相続の話を最初に持ち出すのは、
四十九日を過ぎてから、相続人だけで集まれるタイミングで!
このタイミングは、喪主であるあなたが工夫して、作ってください。
形見分けなどがいいキッカケになります。