危篤の知らせを受けたら、まずすること
病院や特養から親の状態が急変したとの知らせ、いわゆる危篤の連絡を受けたら、慌てず迅速に動きましょう。
連絡を受けてから、亡くなるまで一時間もない場合もあるので、とにかく入院・入所している病院や特養に向かいましょう。
その時の注意を手短に説明します。
メニュー部分だけ見て、すぐに向かってもらってもいいです。
三文判を持っていく
亡くなると医者から所見が書かれた死亡診断書を渡されますが、その右側が死亡届になっていて、そこに遺族代表の三文判が必要になります。
医者→死亡診断書→右欄の死亡届に三文判を押して役所に出す→火葬許可書→埋葬許可書
その後の重要な手続き、火葬や埋葬では、この死亡届が必要になるので、三文判を持って行きましょう。
手続きの詳細を把握しておかなくても葬儀社の人がほとんど代行してくれますが、さすがに三文判までは用意してくれないので、あなた自身が持っていくようにしましょう。
同居家族を連れて行く
同居している家族がいれば、できるだけ一緒にいきましょう。
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親族への連絡は後で
遠方の親戚にはこの時点では連絡しないほうが親切です。
病院や施設で親と対面
間に合った場合は、できれば手を取ってあげて、たくさんの言葉をかけてあげましょう。
例えそのとき、もうしゃべれなくなっていたとしても、こちらからの言葉は聞き取れる場合が多いです。
人間の器官のなかで、一番最後まで動き続けているのは耳だともいわれています。
反応がなくても言葉は届いていることが多いのです。
今までの感謝の言葉をたくさん話しかけてあげてください。
最高の人生の締めくくりとして。
間に合わなかった場合も、自然に話しかけてしまいました。
それで全然いいと思います。
なくなった姿をみても、にわかには信じられない。受け入れたくないという想いに駆られる人も多いです。
まずは、寄り添って、話かけて、本当に最後の時間を過ごすことが大事だと思います。
時間にしたら、5分でもいいので、いままでの思い出を呼び起こしながら一緒の時間を過ごしましょう。
医者から死亡診断書を受け取る
日本で人が亡くなったときは、医師による確認が必要です。
病院や特養や有料老人ホームで亡くなった場合は、施設のほうですべて手配してくれますので、遺族が医者を探して連絡する必要はありません。
医者からの説明を受けて死亡診断書を受け取ります。
この死亡診断書は後々重要な手続きの都度必要になるので大切に扱ってください。
安置場所に移す
病院だと数時間、特養や老人ホームでもなるべく早く、安置場所に移す必要があります。
安置場所に移すのは、葬儀社にお願いするのが一般的です。
このときの葬儀社は、どこに頼んでもいいです。
安置場所に移すことを依頼した葬儀社に葬儀も頼まなくてはならないという縛りはありません。
病院でしたら葬儀社を紹介してくれることが多いですし、自分でスマホで「葬儀社 渋谷区」などと検索してもたくさん出てきます。
ほとんどの葬儀社が24時間対応ですので、まずは検索で上位に出てきた葬儀社に電話して安置場所へ移すことだけをお願いするといいです。
病院で紹介される葬儀社の評判は悪いものが多いです。でも安置場所に移すだけでしたら、どの葬儀社を使ってもそんなに差はないと思いので、他にあてがなければ、とりあえず紹介された葬儀社に安置場所に移すことまでは頼んでもいいと思います。
安置場所はどこにする
安置場所として使われるのはこのあたりが普通です。
安置場所の例
故人のご自宅
遺族のご自宅
葬儀社の安置施設
火葬場の安置施設
都市部では、自宅での安置が難しい場合も多く、葬儀社や火葬場の安置施設を使う人が多いようです。
このとき葬儀社の安置施設をお借りすると、葬儀もその葬儀社でお願いする流れになりやすいので、まだ葬儀社をどこにするか決めかねている場合は、葬儀社とは独立した安置施設に運んでもらうのがいいでしょう。
葬儀社を急いで決める
事前に葬儀社が決まっているなら問題ありませんが、まだ決めていないなら急いで決める必要があります。
葬儀社を0から探すのは、とても大変なことです。真面目に探そうとすると2週間くらいかかってしまいます。
お亡くなりになってからだと、保全の問題もでてくるので、そうそうゆっくりと探すわけにはいきません。
葬儀まで1週間が限界とおもっていいです。すると1~2日で葬儀社を決めないときびしいです。
そこで、まずは、安置場所への移動をお願いした葬儀社の立ち居振る舞いを間近で見て、この葬儀社ならお願いしてもいいかと思ったら、簡単に参列者の予想人数とどこで葬儀をしたいかを相談して凄くザックリとした見積もりを聞いてみてもいいかもしれません。
もう一つの方法は、定額葬儀サービスを使うことです。
葬儀の打合せ
通夜告別式の日程を決める
葬儀社が決まったら、まずは日程決めの打ち合わせです。
安置場所への移動をお願いした葬儀社に葬儀も任せることになったら、安置の前後に葬儀の打ち合わせが始まります。
東京では、火葬場や斎場が不足気味なので、できるだけ早く日程を決めて予約をしないとズルズルと葬儀日が後ろ倒しになってしまうので、一刻も早く日程を決めて予約する必要があります。
そのために、まず最低限、以下のことを葬儀社に伝える必要があります。
・参列者のだいたいの人数
・菩提寺があるか
想定される規模によって葬儀社のスタッフが斎場の候補を挙げてくれます。
菩提寺がない場合は、
・火葬場の予約
・斎場の予約
この2点を優先して、
菩提寺がある場合は、
・住職の予定
・火葬場の予約
・斎場の予約
の3点を調整して通夜告別式の日取りを決めます。
火葬場と式場が同じ敷地になる代々幡斎場などは便利ですが
人気がありすぎて待たされることが多いです。
特に正月あけやお盆あけは混雑していて1週間待ちがざらです。
安置が長引くと、安置料金やドライアイス代もばかになりません。
安置料は1日5000円~3万円くらい、
ドライアイス代は1日1万円弱はかかります。
また1週間を超えるとなると、エンバーミング処理をしないと厳しいです。
エンバーミングができる業者は限られていて、費用も12~20万円かかります。
葬儀日が長引くと、なかなか厳しい状況となりますので、できる限り早い日程で通夜、告別式の日程を組むべきです。
葬儀式場と火葬場が同一施設にあるところでも5日以上待ちなら、バラバラでも早い日程が組めるほうがよいと思います。
火葬場の予約においてランクを聞かれるが
普通ので十分。
普通のが最上級という。
高いのは、ちょっと個室風だったり修飾が少しだけ違うだけ。
火葬炉自体は全く同じなので、変な見栄を張らなくてもいいと思う
どれにしますかと聞いてくるが、こちらが聞かないとなかなか値段を言わない雰囲気。
選ぶときは値段を必ず確認したほうがいい。
葬儀の日程が決まってから、遠方の親族に連絡菩提寺がある場合は、菩提寺と火葬場のスケジュールの擦り合わせが必要