海洋散骨の流れと散骨業者の費用は、散骨場所は?
海洋散骨とは、遺骨を海に撒く供養の仕方です。個人で行うことも可能ですが、散骨する際のマナーや注意事項があるので、専門の業者に依頼するのが一般的です。
子供がいない夫婦や単身の方の中には、亡くなったら本来の自然のなかに帰りたいと考えている人も徐々に増え、海洋散骨や樹木葬など自然葬を希望する人が増加傾向にあります。
自然葬の中でも、海洋散骨は費用が安く、故人との思い出の海での供養を叶えられる事から、多く選ばれています。
海洋散骨をする際の流れ
ここでは、海洋散骨を行う業者で粉骨から依頼する合同散骨の流れを紹介します。
問い合わせ
プランや日時の調整、相談
契約
家族、親族の同意が必要です。
費用の支払い
現金、クレジットカード対応
遺骨の身元証明書の提出
火葬・埋葬許可証、死亡届出書、改葬許可証、除籍謄本のいずれかのコピー
遺骨を業者に渡して粉骨
郵送または自分で持ち込み可能
業者に引き取りに来てもらう事も出来ます。
散骨当日
指定の乗船場所に集合
所要時間は1~2時間程度
散骨ポイントで散骨
献花や献酒、黙とう
帰港
集合場所にて散会となります。
後日、海洋散骨証明書が送られてきます。
海洋散骨のプランと費用
海洋散骨の主なプランは3つあります。
上記にある東京の散骨業者の東京湾で散骨した場合の平均費用をまとめました。
プラン | 費用 |
---|---|
代理散骨 | 41,000円前後 |
合同散骨 | 115,000円前後 |
個別散骨 | 218,000円前後 |
代理散骨だと本当に散骨してくれたか心配になりますが、散骨場所の海図付きの散骨証明書を発行してもらえます。
費用に含まれるのは主に
・乗船代
・散骨証明書
・写真撮影
・献花の花
・飲み物
などになります。
散骨業者によって粉骨費用が含まれていたり、別途になる場合もあるので、よく確認しましょう。別途なら粉骨のみ安い業者に依頼することもできます。
粉骨代は12,000円から30,000円程度になります。
海洋散骨できる場所は
関東で海洋散骨できるところは、
・東京湾
・相模湾
・湘南沖
・千葉内房、外房
など、ほとんどの海域で、対応してくれる業者を見つけることができます。
さらに、日本のどの海域でも対応してくれる業者もあります。
散骨については「個人が節度を持って行う」場合には法律はないので、海岸からの散骨も違法ではありません。しかし、漁業や観光レジャーに配慮して沿岸から離れた影響のない場所に散骨するのがマナーになっています。
個人で海洋散骨をする際には気を付けたいですが、業者に依頼すればマナーに反することなく安心して供養ができます。
海洋散骨する際の注意事項
現在、ほとんどの海域で散骨が可能になっていますが、海に来ている人はレジャーや観光の人が多いので配慮が必要になります。
散骨業者のHPに記載されている注意事項と、実際に海洋散骨をした人の声を参考にこんなことに気をつけたいですね。
・喪服の着用はしない
・お花を持参する場合は、紙袋に入れるなど目立たない工夫をしましょう。
・自然に還らないものは撒かない
・遺骨をすべて散骨しない
遺骨をすべて散骨してしまって後悔したという声があります。
少しでも手元に残しておくと、いつでも手を合わせる事ができますので、ご遺族とよく相談してから散骨しましょう。
全国の海洋散骨 業者一覧
北海道|青森|岩手|秋田|宮城|山形|福島県|
【関東】
東京|神奈川|埼玉|千葉|栃木|茨城|群馬|
【中部】
新潟|富山|石川|福井|山梨|長野|岐阜|静岡|愛知|
【近畿】
大阪|京都|兵庫|滋賀|三重|奈良|和歌山|
【中国】
鳥取県|島根県|岡山県|広島県|山口県|
【四国】
香川|徳島|愛媛|高知|
【九州、沖縄】
福岡|佐賀|長崎|大分|熊本|宮崎|鹿児島|沖縄|
粉骨をどの業者に頼むか
海洋散骨するには、遺骨をパウダー状に粉骨しないといけません。
海洋散骨を依頼する業者でも粉骨を請け負ってくれますが、料金が3万円前後になります。粉骨のみでも請け負う業者だと半額くらいで依頼できる所もあり、そこで散骨も依頼できます。
粉骨のみを業者に依頼するメリット
・低価格で粉骨できる
・粉骨専門なので安心して任せられる
・立ち合い粉骨が出来る業者もある
粉骨のみを業者に依頼するデメリット
・遺骨のやり取りがひと手間増える
遺骨のやり取りは海洋散骨業者に粉骨から依頼する方が、スムーズには行えます。
また、海洋散骨プランの料金にすでに粉骨代も含まれている業者もあるので、依頼したい散骨業者を決めてから、粉骨代が別途だった場合に粉骨のみを別の業者に依頼するかどうかを決めると良いでしょう。
「粉骨業者 一覧のページ」に粉骨のみを依頼できる業者をまとめていますので参考にしてみてください。
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海洋散骨をすると決めたら
海洋散骨をすると決めたら、ご遺族で話合っておきたい事があります。
・海洋散骨をどの業者に依頼するか
・どのプランにするか
・粉骨をどの業者に頼むか
・遺骨の身元証明書を用意
・遺骨を業者にどうやって渡すか
事前に決めておけば契約をスムーズに進められますし、ご遺族間のトラブルも防げるでしょう。
粉骨する際に遺骨を業者に預ける方法が3つあります。
・郵送
・自分で持ち込み
・業者に引き取りに来てもらう
お骨を郵送なんて、、、と思うかもしれないですが、
東京の散骨業者の「おこつ供養舎」では9割が郵送を利用しています。
以上の事が決まったら、散骨業者に問い合わせてみましょう。
海洋散骨は合法なの?
特に海洋散骨は、遺骨遺棄罪にも触れないと考えられており、お墓を持てない、お墓を維持してくれる人がいない人の選択肢として、永代供養墓と並んで真剣に検討される方がとても増えてます。
墓地ならび埋葬に関する法律
墓地ならびに埋葬に関する法律は、「墓地、埋葬等に関する法律」と「遺骨遺棄罪」刑法190条の二つがあります。
法務省では、散骨に対して「節度をもって葬送の一つとして行われる限り違法ではない」という見解が認められておりますので厚生省では、散骨の様な葬送の方法については、墓地埋葬法では想定しておらず、法律の対象外であると表明しました。
引用元:http://xn--6cvt99i.site/
ここにありますように、若干曖昧な状態ではありますが、違法ではないというのが大筋の判断となっています。
これから墓を守っていける子供が急減していくなか、違法ではないというスタンスが強まることはあっても、翻ることはないと思います。
海洋散骨と樹木葬と普通のお墓を比べてみると、
海洋散骨 | 樹木葬 | お墓 | |
---|---|---|---|
費用 | 4万円~ | 70万円~ | 145万円~ |
維持 | なし | 40~50年 | 永代 |
このように海洋散骨は、従来のお墓などに暮れべれば費用も格段に安く、またその後に子供や孫にまで負担をかける維持費用もない点が注目されています。
また、海洋散骨は個人でも可能ではありますが、船の手配や海域の問題など難しいことが沢山あります。専門の散骨業者に頼んで問題が起きたことはありません。
もっと詳しい説明はこちら
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北海道、東北で海洋散骨ができる業者一覧
九州、沖縄で海洋散骨ができる業者一覧
中国地方で海洋散骨ができる業者の一覧
中部地方で海洋散骨を行う業者一覧
四国で海洋散骨ができる業者一覧
粉骨を依頼できる業者の一覧