喪主ログ 僧侶派遣 お坊さん便
   

僧侶派遣を、何度か頼んでみて、わかったこと

僧侶派遣を、何度か頼んでみ・・の画像

お坊さんを紹介してほしいとき、一番手軽なのが僧侶派遣サービスを使うことでしょう。ただ、はじめて手配するとなると、いろいろ不安や不明なことも多いと思います。
そこで、何度か僧侶派遣サービスでお坊さんを手配してみて、わかったことをまとめました。


1) 僧侶派遣を何度か使った感想

2) 僧侶派遣業者一覧

3) いい僧侶派遣業者の選び方

4) 僧侶派遣の料金相場

5) 今迄の手配方法との比較

6) 僧侶派遣でできること

7) どんな人にむいているのか

8) どんな宗派でも対応してもらえるの?

9) どのくらい前に予約すべき

10) 僧侶派遣サービスで戒名授受

11) 僧侶派遣でトラブルにあわないために

12) 実際に使った僧侶派遣会社は


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僧侶派遣を何度か使った感想

お坊さん派遣のメリット

実際、ありがたかったのが、


・料金がハッキリ明記
・追加料金もなかった
・事務局に何でも聞ける

この3つが、僧侶派遣会社を使って僕がメリットと感じたところです。

お寺のお布施、御膳料、お車代って・・・

普通にお寺のお坊さんに読経をお願いすると、お布施はお気持ちでと言われ、少ないと包みなおしさせられたという人もいますし、多く包めば、次回法要からも多めの金額を期待されるので、とても難しいです。

お布施以外にもお車代や御膳料や心づけまで用意する場合もあったり、しかもその金額もこちらで考えなくてはいけないので、はじめての人にはストレスのかかる仕事です。

でも、僧侶派遣会社を通してお坊さんを派遣してもらえば、金額をキッチリ決めてくれて、不明瞭な追加料金もないので、とても安心だし、らくちんでした。

事務局に相談できる

お坊さん派遣をしてみて、特に助かったのが、細かいことを事務局に聞けたことです。
親が亡くなると、法要のこととか聞く相手がいなくなります。
親戚に聞くと却って面倒なことになりかねないし、近所の人は会釈する程度の間柄なので法要の相談とかする雰囲気ではないですし、しかも多くの僧侶派遣会社は夜でも夜中でも連絡がつくので、昼間は会社勤めでも問題なく質問できるのもありがたかったです。

こういうメリットも

僕には、わからなかったのですが、僧侶派遣をお願いした多くの人が挙げているありがたかった点が、


・檀家にならなくていい

というものでした。
僧侶派遣で来ていただくお坊さんとは、その読経だけのお付き合いで、寺の檀家に入る必要はないのです。

うちは、祖父の代で東京に出てきてから菩提寺がないので、檀家の苦労を知りませんが、チラホラ聞く話によると大変なようです。特に親や祖父の世代が立派な方で多くのお布施を納めていたりすると、そのあとの子供や孫は、かなり大変だと言っている人もいます。

法要毎のお付き合いというのもメリットの1つと言っていいと思います。

僧侶派遣のデメリット

逆にデメリットと感じたことは、


・ドタキャンとか遅刻されないか心配
・ちゃんとしたお坊さんが来るのか心配

特にはじめて頼んだ時はドキドキでした。

でも大丈夫でした。計3回「お坊さん便」をはじめとして「てらくる」や「おぼうさんどっとこむ」を通してお坊さんを紹介してもらいましたが、どの僧侶派遣会社もドタキャンなんて、もちろん無いですし、時間に遅れるようなこともありませんでした。

さらに、お坊さん便の口コミで「大雪の日に予定していた僧侶が来れなくなったときでも、別の僧侶を急遽手配してくれて法要に間に合った」との口コミも何件かありましたから、普通にお寺のお坊さんに法要を頼むよりも安心していていいんだと思います。

このような対応ができるのも多くの僧侶が登録されている派遣会社の強味ですね。
心配性な人は、できるだけ登録者数の多い派遣会社を選んだほうがいいと思います。

来てくれたお坊さんは

また、僕がお願いした3社とも、ちゃんとしたお坊さんを手配してくれました。

名が知れた僧侶派遣会社なら、来てくださるお坊さんに大差はない

というのが、何社かの僧侶派遣会社を利用してみた「いつわざる感想」です。

来てくれたお坊さんは、どなたも読経もスムーズで最後に法話もしてくれました。
お坊さんの印象としては普通です。「すごく素晴らしい!!」とも思わないし、別に嫌なところもなかったです。

自分の年齢のせいか、最近、葬儀や法事が多く、僧侶派遣でないお坊さんにお会いすることも多いのですが、
僧侶派遣のお坊さんも、そうではないお坊さんも、ほとんど違わないと感じています。
逆に僧侶派遣できていただいたお坊さんのほうがキリッとしていることもしばしばです。

1つだけアドバイス

お坊さん派遣を頼むか検討中のあなたへ1つだけアドバイスしますと、

事前にお坊さんと電話で話ができるの僧侶派遣会社がいいです。

事前にお坊さん本人と連絡が取りあえるかどうかは、それぞれの僧侶派遣会社のホームページを見れば書いてありますので、簡単にわかります。
もし気に入った僧侶派遣会社が事前に僧侶から連絡が来ることになっていなかったら、事務局にお願いすればなんとかなる場合もあります。

事前に電話でお話しておけば、お坊さんのお人柄もわかるし、お坊さん本人の連絡先も分かるので、当日に何か不測の事態が起きたときでも即連絡が取りあえて安心です。

そこそこ有名な僧侶派遣サービスで、もともとサービスの流れの中に僧侶との事前連絡が組み込まれているところは、


僧侶との事前連絡あり
・お坊さん便
・てらくる
・お坊さんjp

このあたりの僧侶派遣会社を選べば、法要当日前にお坊さんから直接電話を頂けるので安心です。

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僧侶派遣業者一覧

お坊さんを紹介してくれる僧侶派遣業者って、どんな業者があるのか、ざっと見てみましょう。

僧侶派遣業は、小資本でも参入しやすいので新しい業者が急増しています。

まずは、Googleで「僧侶派遣」と検索してみると、

僧侶派遣業者一覧

サービス名運営者
お坊さん便株)よりそう
てらくる株)ユニクエスト・オンライン
和みの僧侶不明
お坊さんjp株)プロ
お寺さんjpお寺さんjp本部事務所
仏門西光寺
僧侶派遣案内センター沙羅の樹
日蓮宗専門お坊さん僧侶派遣玄妙事務所
はちす会はちす会
おぼうさんどっとこむ株)おぼうさんどっとこむ
ブリリアントユニバースブリリアントユニバース
B-WAYグループ株)B-WAYグループ
和尚さん.comおしょうさんどっとこむ株)
三宝会株)三宝会
善友会によるお坊さん紹介善友会
お坊さん派遣.com株)ワーク企画
僧侶がゆく(再開準備中)アドミックス
お布施安心もんじゅ会九州もんじゅ会
日本典礼寺院協会有)日本典礼寺院協会
おたすけ僧侶の会おたすけ僧侶の会
涙そうそう株)終楽
関西僧侶派遣センター関西僧侶派遣センター
千葉の本光寺 法事案内本光寺
フェルテ有)フェルテ
法事法要サポート株)デジタリーフ
僧侶/葬儀社/寺院ネットワーク やす僧侶/葬儀社/寺院ネットワーク やす
お寺さんの会一般社団法人 お寺さんの会
浄土真宗 お坊さん派遣.com清風会(しょうふうかい)
僧侶出仕手配サポートセンター株)慈照苑
ハシモト葬祭有)ハシモト葬祭
お寺の窓口(終活のミカタ)株)AUN
お坊さんの輪お坊さんの輪 法事葬儀サポートセンター

記事執筆時に「僧侶派遣」をGoogle検索したときの表示順に掲載。

ざっと調べただけでも、これだけの僧侶派遣業者が見つかりました。

しっかりした会社組織での運営があるかと思えば、
片手間でやっているような業者もあり、
まさに玉石混合の状態になっています。

このリストは、時折チェックして更新していますが、寺院が直接運営しているサイトは、かなりの確率でなくなっていました。

このような状況ですから、
僕ら使う側が、しっかりとした僧侶派遣業者を選ぶ目を持っていなくてはいけません。

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いい僧侶派遣業者の選び方

たくさんの僧侶派遣会社から、どこを選ぶか決めるときのポイントは、


・運営母体がしっかりしている
・規模が大きい
・運営実績がある
・料金体系がシンプル

このあたりが重要です。

運営母体をチェックする

まずは、運営母体に注目してみますと以下の5つに分けることができます。

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株式会社、有限会社 (41%)
個人または不明 (22%)
社団法人 (5%)
僧侶の集まり (17%)
寺院 (15%)

株式会社が運営しているところが多いです。
お坊さん便、てらくる、おぼうさんどっとこむ、など。
特徴は、事務局がしっかりしていて、24時間対応のところが多い。
当たり前ですが、住所の明記などがあり安心できる。
名の通った大手は、ほとんどが株式会社です。

Web作成会社や人材派遣会社など他行業種からの参入も結構ありますが、
できれば葬儀関連をメイン業務にしている会社から選びたいと思いました。

有限会社の運営もたまに見かけます。
フェルテ、日本典礼寺院協会など。
社歴があるので安心感はありますが、
規模は小さいイメージです。

屋号しか明記がないサイトもかなりあります。
おそらく個人の方がやっているのでしょうが、調べようがありません。
このような運営母体をはっきりとは明記していないサイトは、たいていはホームページのデザインも残念なものが多いのですが、なかには、すごく見やすくて信頼のおけそうなデザインのサイトもありました。
でも、そのような一見しっかりしたサイトでも別の日に見てみると、見えなかったりすることもありました。

僧侶の集まりもよく見かけます。

はちす会などが有名です。
お坊さん本人たちが自ら運営しているので、一見いいように思いますが、住所や代表者名すら記載がないホームページが多く、詳細ページへのリンクが切れていてエラーになってたり、ホームページが突然なくなったり、運営に一抹の不安を覚えます。

個人で運営されているサイトに近い状況です。
電話連絡も昼間だけのところが多いです。

民間業者が間に入っていないから安いと書いてあるホームページが多いですが、実際の価格はそんなに変わらないか、逆に高いところもあります。
お車代や御膳料についても曖昧な記述をしているところも多いです。まだまだ昔からの慣習が残っているところが多い印象を受けました。

僧侶の集まりが運営母体になっている場合は、少なくとも所在地と代表者名が明記されているところを選びたいです。

寺院単体で行っているところもあります。
概ね小規模で、自分の寺の僧侶と、知り合いの僧侶で運営している感じです。
〇〇宗専門などと謳っていることもあります。
対応地域が限られていることが多いです。

寺院単体でやっているお坊さん派遣は、普通に寺院にお願いするのと同じような感じです。ただお布施が定額で事前に明記されているのと檀家にならなくても大丈夫なので、その寺院のお近くで宗派があっていればいいのかもしれません。

ただ、継続性に難があり、ホームページがなくなっている寺院運営のサイトも少なくありません。

社団法人の運営もわずかながらありました。
ちょうど僧侶の集まりと株式会社での運営の中間のイメージです。
まだ利用者も少ないので、口コミも少なく評判は不明です。

以上を踏まえて、僕が候補を選ぶときは、


運営母体が、
・株式会社で、主業務が葬儀関連
・僧侶の集まりで、代表者・住所が明記

このあたりを中心に検討しました。

さらに、

会社規模と活動実績に注目しました

お坊さんの派遣に限りませんが、紹介業は、
規模が大きいところが有利になります。

その理由は2つ、


・利用者の希望に合わせられる
・問題のある僧侶が淘汰される

登録者数の多い運営会社であれば、こちらの希望に沿ったお坊さんを紹介いただける可能性が高まりますし、問題のある僧侶は、淘汰されてきていくことでしょう。

運営会社としても、過去にクレームのあった僧侶はできるだけ紹介したくありませんが、規模が小さいと背に腹は変えられず多少問題のある僧侶にもお仕事が回ることがあるかもしれませんが、規模が大きくなると、代わりの僧侶がいるので、問題のあるお坊さんには、どんどん声がかからなくなることでしょう。

また、今は無いかもしれませんが、昔、とある僧侶のブログを読んだ時に、ある僧侶派遣業者の面接に行ったときに他の宗派の法要にも行けますかと言われた方がいるようです。どこの業者かはわかりませんが、規模は大きければ、そんなことを確認しなくても、依頼者と登録されている僧侶の宗派を合わせて派遣することは容易でしょうから、規模の大きさが僧侶の質にも大きく影響していると考えて間違いないでしょう。

運営母体の規模については、
登録僧侶数や資本金を公開している業者が少ない、
そもそも資本金なんてない業者も多いので、
どこも公開している対応エリアで規模を推し量ることにしました。

また活動実績も大事です。
本当に活動しているのかという点については、運営母体のホームページ以外で口コミ情報があるなしで判断することにしました。

運営母体のチェックを通過した僧侶派遣業者の対応エリアと口コミがあるかを確認すると、

対応範囲 口コミ
お坊さん便全国 あり
てらくる全国 あり
はちす会全国 なし
お寺さんjp全国 なし
お坊さんjp関東・東海・関西 あり
お寺さんの会関東・関西 なし
おぼうさんどっとこむ関東・関西 あり
三宝会関東 なし
僧侶出仕手配サポートセンター関東 あり
善友会によるお坊さん紹介関東 なし
おたすけ僧侶の会関東 なし
お布施安心もんじゅ会九州 なし

ここで、関東関西の2拠点以上を対象範囲とする僧侶派遣会社を中規模以上と考え、
また1件でも自分のホームページ以外で口コミがあるものを運営実績「あり」としました。

このようにして選んだ、
中規模以上で運営実績のある4社がこちらです。


お坊さん便
・てらくる
・お坊さんjp
・おぼうさんどっとこむ


ほとんど、運営母体が株式会社のものになりました。

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僧侶派遣の料金相場は

最近では、僧侶派遣サービスが少々乱立気味で何十とありますが、料金はほとんど横並びです。

特に最も依頼が多いと思われる法要での読経は、


・法要が、3万5000円

一般の寺院にお願いした場合は、お布施のほかに、
お車代、御膳料、なかには心付けをお渡しする場合もあります。

僧侶派遣を利用した場合は、
お車代、御膳料、心付けはすべて込みの派遣会社と、
お車代だけは定額で別にお支払いくださいとしている会社が多いです。

どちらにしても、総額で3万5000円前後になるところが多いです。

また移動を伴う場合、例えば、自宅で仏壇の開眼供養をして、墓前で四十九日法要を行うなど2ヵ所で法要を行う場合、ほとんどの業者がプラス1万円くらい料金が高くなります。

ここまでは、ほとんどの僧侶派遣サービスでも大きな違いはありません。

僧侶派遣会社によって異なる点

宗派指定すると5000円程度の追加料金が発生するところもあります。
主に小規模な僧侶派遣会社によく見られます。
宗派は指定するのが普通でしょうから、宗派指定無料のところのほうがありがたいですね。

同じ日、同じ時間の複数法要毎に料金が発生するところもあります。

四十九日の法要などでは、
四十九日法要の読経、仮位牌の閉眼供養、本位牌の開眼供養、納骨の読経などいくつかの法要を同時に行う家が多いと思いますので、

四十九日法要では、複数法要でも料金が変わらないお坊さん便、てらくるがいいと思います。


一見すると、どの僧侶派遣会社も横並びに見えますが、
細かい条件はかなり違います。
特に四十九日のような複数の法要を同時におこなう場合、
その差がハッキリあらわれてくるでしょう。


僧侶派遣業者の料金比較

規模が中規模以上で活動実績のある僧侶派遣会社に限って、
料金で比較してみました。

法要に、宗派を指定してお坊さんを呼んだ時、
お車代、ご膳料などを含めた総額を比べると、こうなりました。

お坊さん便35,000円
てらくる50,000円
お坊さんjp35,000円~
おぼうさんどっとこむ40,000円~

ざっと見ただけだと、35,000円前後のものが多いのですが、金額表示の後ろに「~」とついている僧侶派遣サービスは、地域によって追加料金があったり、同じ日にいくつか複数の法要があると法要毎に費用が加算される料金体系となっています。

四十九日は、追加料金に注意!

例えば、四十九日法要のように、
納骨式、
仮位牌の閉眼、
本位牌の開眼、
など一度に多くの法要をやる場合は、都度、追加料金が発生する業者も多いので注意が必要です。

四十九日法要のようにいくつかの法要を一度に行うことが多い法要では、全部ひっくるめて基本料金に組み込まれていて、追加料金なしの業者がいいでしょう。



追加料金なしで選ぶなら
・お坊さん便
・てらくる


お坊さん便は、実際に四十九日で使ってみて、四十九日法要、納骨法要、位牌の開眼供養、仮位牌の閉眼供養とお焚き上げまでやってくれて追加料金なしでやれました。

詳しくは、こちらを参考にしてください。

→ お坊さん便の公式サイト

→ お坊さん便の僕の体験談

→ てらくるの公式サイト

→ てらくるの体験談

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お坊さんを手配する今迄の方法との比較

僧侶派遣が一般的になる前は、どのようにお坊さんを紹介してもらっていたか、またその従来の方法と僧侶派遣を比べてみました。人によっては、いままでの方法のほうがいい場合もありますので、参考にしてください。

1)菩提寺がある、お寺の檀家になっている人

菩提寺が近くにある場合は、何も悩むことはなく、近親者が亡くなったり、法事の相談があるときは、菩提寺の住職を尋ねればいいでしょう。

今も昔も関係ありません。菩提寺があるのに別の方法で、お坊さんを探してしまうと問題になってしまうケースがあります。

まず、菩提寺に相談しましょう。


菩提寺に頼むときの特徴としては
全部わかってもらっているので葬儀や法要がスムーズ
都度のお布施は僧侶派遣と比べてもそんなに変わらない
地域によってはお寺のお手伝いのような仕事がある
毎年、何かの名目で支出がかさむ

菩提寺に頼む場合は、僧侶派遣よりも勝手知ったるお坊さんが来てくれるので気楽ですし、法要1回あたりのお布施も決して高くはありません。ただ年会費にあたるお金が必要であったり、お堂の補修などで突発的にかなり多額の寄付を求められたりということもあるので、トータルでは高くなりがちです。

菩提寺がある場合は、弔事はすべて菩提寺で行うのが基本なので、あまり僧侶派遣と比較しても意味ないのかもしれません。

ただし、以下のような場合は、

都心に出てきてしまった場合

菩提寺のある地方から都心部に移り住んでしまい、法要の都度、都心の自宅に、高齢になった住職に来てもらったり、子供らを連れて菩提寺のある寺に出向いたりすることが難しくなっている人も多いようです。

このような場合は、菩提寺の住職と相談し、僧侶派遣を使っていくのが現実的になってきています。

以前はほとんどの人が菩提寺を持っていたそうですが、今では、特に都市部に関していえば、菩提寺のない人のほうが多いと思います。

菩提寺のない人が僧侶を手配するには、僧侶派遣以外にどんな方法があるのか見ていきましょう。

2)霊園にお墓がある人はこんな手も

霊園からお坊さんの紹介を受けることができる場合もあります。


・あまり多くのお坊さんと提携してはいない
・早めにしないと間に合わない
・少数派の宗派だと対応してもらえない可能性あり

ある程度の大規模霊園ですと、お坊さんの紹介をしてくれるところもあります。
大きい霊園は、都心から少し離れたところにあることが多く、利用者の家の近所にはないため、法事は土日に集中するうえ、そもそも利用者も多いことから、かなり早めにお坊さんの手配を予約しないといけないことが多いようです。

3)葬儀社に紹介をしてもらう

僧侶派遣がこんなに一般的になる前は、葬儀社にお坊さんを紹介してもらう人が多かったと思います。
今でも、葬儀の読経では、葬儀社から紹介を受けたお坊さんに読経してもらうことが一般的です。

メリットとしては、
葬儀の読経の場合、窓口が1つですから連絡ミスなどが起こりにくく、葬儀社と僧侶の連携もとれているのがよい点です。

葬儀後の法要となると、葬儀社は関与しなくなるので、葬儀社との連携というメリットはなくなります。

デメリットとしては、
葬儀社のほうでも、なるべく高すぎないお寺さんを選んで紹介してくれているようですが、僧侶派遣と比べてしまうと、まだまだ高いお布施の僧侶を紹介してくることが多いです。

何度かある法要で、僧侶を呼ぶときも、常に葬儀社を通すように言われて、しまうケースもあります。

また逆にお寺さんと直接やり取りできる場合は、檀家に入る必要があったりして、こちらも大変です。

4)お寺を自分で探す

昔は電話帳、いまならインターネットを使えば、自分でお寺の連絡先を探すことは可能です。

もちろん住所と電話番号だけで、判断できませんから、まず電話でお坊さんを探していることを伝え、一度お話しを聞きに行けないか打診し、お寺に出向くのがよいでしょう。

お寺に行って確認したいのが、

法事の読経を頼めるか?
自宅や霊園まで出向いてもらえるか?
お布施はいくらくらい必要か?
檀家になる必要はあるのか?
檀家になったら年間いくらくらい寄付などが必要か?

このあたりのことを確認したいところです。

でも、お金にまつわることはハッキリ教えてくれないかもしれません。

また、お寺さんによって、対応は様々のようです。

檀家にならずに法要のときの読経だけで、お伺いしますよというお寺さんもあれば、読経に伺うには、檀家にならなくてはいけないというお寺もあるでしょうし、紹介者がいなければ話にならないところもあるようです。

また、もし頼めたとしても、もともとの檀家を優先されて、こちらの希望の時間や日にちには、来てもらえないこともあると覚悟したほうがいいでしょう。

対応が厳しいお寺さんに2~3回あたると、自分で探すのはあきらめてしまう人が多いようです。

大きなデメリットとしては、納得がいき条件があうお寺さんと出会うまでに、時間がかかるので、
急に決まった葬儀などには間に合わないことでしょう。

働きながらですと、動けるのが土日に限られますから、葬儀後にすぐ探し始めたとしても、四十九日法要に間に合わすのは、大変な努力と運が必要になりそうです。

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僧侶派遣でできること

僧侶派遣会社にお願いできることは、

菩提寺のない方や菩提寺から許可を受けた方であれば、


・葬儀での読経
・法要での読経
・戒名授受

普通のお寺さんでできることは、ほぼ大丈夫です。

ただし、
菩提寺がある方は、菩提寺と相談してからでないと、
納骨を断られるなどのトラブルに発展するケースもあるので、
必ず事前に菩提寺と相談してください。

僧侶派遣を使った人は、
特に、法要で利用される人が多いです。

葬儀は、葬儀社主導であれよあれよという間に進んでいくので、葬儀の読経も葬儀社が紹介してくれるややお布施が高額な僧侶となってしまうのが一般的です。

その後、葬儀後初めての本格的な法要である四十九日法要を迎えるにあたって、落ち着きを取り戻した喪主が色々調べて僧侶派遣にたどり着く人が多いようです。

四十九日に合わせて行う法要も対応してもらえる

また四十九日当日に、
納骨式、仮位牌の精抜(閉眼供養)、本位牌の精入(開眼供養)、を同時に行うことも多く、
これらの読経もあげてもらえます。
さらに、仮位牌の引き取りとお炊き上げもお願いできます。

仏壇の閉眼供養もお願いできる

また、仏壇を新しく購入したり、古い仏壇と交換するとき古い仏壇の精抜(閉眼供養)や、
新しい仏壇の精入(開眼供養)の読経を、
頼むこともできます。

お墓の閉眼供養も大丈夫

さらに、お墓の移転や新しくお墓を建てた場合も、
読経が必要ですので、これらにも対応してもらえます。

その他の法要ももちろん大丈夫

もちろん四十九日以外の法要も対応してもらえます。
新盆やお盆、お彼岸の供養や百日法要、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌などの回忌法要ももちろん来てもらえます。

すべての法要をやる家は、ほとんどないと思いますが、今でも、
四十九日、新盆、一周忌、三回忌の法要はきちんとお坊さんを呼んでやる方が多いようですね。
これらの法要に僧侶派遣を使われる方が多いです。

うちも四十九日法要ではじめて僧侶派遣会社を通してお坊さんを紹介してもらいました。
その後、新盆供養、一周忌法要でも利用しています。

葬儀に使う人も増えてくるでしょう

葬儀での読経も僧侶派遣でできたのですが、そのころはまだ全然詳しくなくて、葬儀社に勧められるままお寺さんの僧侶にお願いしましたが、僧侶派遣を使っていれば、かなり葬儀費用は安くなったと思います。

通夜式と告別式、式中初七日や炉前での読経はもちろん、
最近多くなってきた家族葬や一日葬や火葬式での読経も対応してもらえる上、法要以上に料金差があるので、これから葬儀でも僧侶派遣を利用する人が増えていくと思います。

このように、
葬儀や法要で普通にお坊さんができることは、僧侶派遣でもできるということです。

こんなことにも対応できるとこもあります

さらに、これら以外にも、一部の僧侶派遣業者では、
以下のような供養やサービスにも対応しているところもあります。

枕経、祈祷、祈願、お祓い、厄払い、
交通安全祈願、専門的な祈願、
墓参代行、お墓参り同行、墓前供養、

先祖供養家系図の作成、お骨預かりなど

僧侶派遣で来てもらう場所は

来てもらう場所は、問いません。喪主、施主の指定する場所に来ていただき、読経してもらえます。


通夜、葬儀、告別式では
 葬儀式場、葬儀会館、斎場など

法要では
 自宅、霊園の斎場、霊園の墓前など

このようなところに来てもらうことが多いです。

ただし、僧侶派遣で来てもらえない場所もあります。

お寺のなかにあるお墓や納骨堂には来てもらえません。

当たり前ですね。
菩提寺の中で行う法要は、菩提寺の僧侶にお願いしましょう。

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どんな人にむいているのか

葬儀は葬儀社がすべて手配してくれたけど、四十九日法要となると、
菩提寺がなく、何をどうしたらいいかわからない人が僧侶派遣サービスを使うことが多いです。


※菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のこと。

「〇〇寺が私の菩提寺です」と、
「私は〇〇寺の檀家になっている」は、同じ意味です。


このような仏教との接点がない人達の本音は、
近親者の供養のためにお寺さんの門をたたきたいんだけど、
「スゴイ金額のお布施を請求された」とか、
「檀家になると毎年寄付金が大変よ」など、
という話を聞いたことがあり二の足を踏んでいて、
お布施の金額やその後の寄付金などの心配がなく利用できる僧侶派遣会社を使っているようです。

けっして軽い気持ちでお願いしている人は少なく、仏教に対する尊敬の念がある真面目な方が多いといいます。

菩提寺もなく誰に指示されるわけでもないのに、自ら僧侶を探して読経してもらうのですから、真剣に仏教による供養を望んでいる人が僧侶派遣を使っているのだと思います。

特に多いのが、
都市部に移り住んだ世代で、菩提寺がない人、菩提寺があっても遠すぎて疎遠になってしまった人達です。

箇条書きで、まとめると、


菩提寺がない人
・お坊さんをどうやって手配するかわからない
・お布施の相場がわからないから不安
・檀家にならずに、その法要だけのお付き合いとしたい
・家の宗派がわからない
・分家でのはじめての供養
・檀家をやめた
・戒名がほしい

菩提寺から離れたい人
・菩提寺のお布施が高すぎる
・檀家をやめたい
・菩提寺が遠すぎて疎遠になっている
・墓じまいをしたい
・改宗したいと思っている

このような人達が、僧侶派遣を利用しています。

菩提寺があるときの注意点

ほとんどの僧侶派遣会社は、菩提寺がある人でも、
菩提寺からの許可があれば利用できるとしています。

菩提寺からの許可は大切で、菩提寺に無許可で僧侶派遣を頼んでしまうと思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。
特に菩提寺のお墓に納骨する予定のときは、納骨拒否などに発展することもあるので必ず事前に菩提寺の許可を取りましょう。

自分の家に菩提寺があるかどうか分からない場合

このような場合は、おそらく菩提寺はないのだと推察されます。
万一あったとして、連絡先がわからないので、菩提寺の許可を事前にいただくことはできませんよね。

こういう場合は、普通に僧侶派遣を利用しても大丈夫だと思います。

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どんな宗派でも対応してもらえるの?

ほとんどの僧侶派遣会社で対応しているのが、以下の宗派です。


・浄土宗、浄土真宗(東・西)
・曹洞宗、臨済宗
・真言宗
・天台宗
・日蓮宗

宗派ごとの信者数

系統 宗派 信者数
天台系天台宗 3,047,170
真言系真言宗 9,062,858
浄土系浄土宗・浄土真宗 18,039,734
禅 系曹洞宗・臨済宗 4,844,599
日蓮系日蓮宗 12,052,054
奈良仏教系法相宗・律宗・華厳宗 703,018

引用:文化庁編 宗教年鑑 第4表 包括宗教団体の被包括宗教団(平成26年12月31日現在)

仏教宗派のほとんどに対応

文化庁が発表している宗教年鑑から各宗派の信者数を抜き出すと上の表のようになります。
この表で、一般的な僧侶派遣で対応可能の宗派を太字で示しました。

信者数でみると、僧侶派遣で対応可能な宗派の信者数の割合は、98.5%をカバーしていることが分かります。

これは、日本人が信仰するほとんどの仏教宗派に対応可能と言ってもいいくらいの数字です。

神道、キリスト教にも対応

また、最近では、斎場に併設された焼き場で、賛美歌が聞こえたり神主さんがいらしたりと、仏教一辺倒でない葬儀の在り方を目の当たりにすることが増えました。

このような変化に対しても、一部の僧侶派遣サービスはすでに対応していて、
神道の神主、キリスト教の牧師、神父を派遣しているところもあります。

宗派がわからない人へ

宗派不問としてお経を挙げてもらうこともできますが、

僧侶派遣の申し込みをした後に、事務局の方とのやり取りで判明することも多いです。

特に仏壇がある場合は、ほとんどわかります。仏壇の奥に飾られるご本尊とよばれる掛け軸と位牌に書かれている戒名によって、宗派を特定することができるのです。

自分で調べると、万一間違えると怖いなと思った人は、
ご本尊や戒名の写メを担当者あてに送って判断してもらうと安心です。

そこまでやっても分からなかった場合は、宗派不問でお経をあげても問題ないでしょう。

宗派は変えられるか

宗派は勝手に変えられるのか?といえば、
長男やお墓を引き継いだものでなければ、宗派を自分で決めることができます。

ですので、宗派が分からなかった場合、長男やお墓の継承者でなければ、あなたが宗派を決めてしまってもいいのです。

うちの場合は、僕の祖父が日蓮宗に決めたそうです。
その理由は、その当時一番信者や僧侶が多かったので、葬儀や法事のときに、僧侶を見つけやすいからだと言っていました。
明治生まれの人ですが、なかなか合理的な考えで、今も助かっています。

宗派指定の料金はかかるの?

派遣サービスによって、宗派指定すると、
追加料金のかかるところと、
無料のところがあります。

よく聞く僧侶派遣サービスで宗派が無料なのは、こちらです。


宗派指定が無料
・お坊さん便
・てらくる
・お坊さんjp

宗派指定にお金がかかるのは、やや小規模の僧侶派遣サービスであるような気がします。登録僧侶が少ないので、できるだけ宗派不問で派遣したいのと、自社登録の僧侶から派遣できないときは他社の派遣会社から紹介を受ける二重紹介になっているのではないかと思ってしまいます。

できるだけ、宗派指定が無料の派遣サービスを使ったほうがよさそうですね。

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どのくらい前に予約すべき

2週間前には予約すべきです。

どこの家でも同じくらいの日程になる、
新盆など、もっと早めに予約したほうがいいでしょう。

四十九日や一周忌のように家ごとに日程がずれる場合でも、早いに越したことありません。

法要が間近に迫っているとき

もう2週間切ってる!という場合でも、あきらめないで!
規模が大きい僧侶派遣サービスなら、おそらくまだ大丈夫です。
時期とか場所にもよりますが、前日でも間に合うケースもありますから。

大手の僧侶派遣サービスとしては、この2社ですね。

お坊さん便 資本金1億以上 お布施35000円
てらくる  資本金1億弱  お布施50000円

法要当日まで、十分な期間がないときの裏技としては、時間を指定しないことが有効です。
一般的に法要は午前10時、11時に行い、そのあと精進落としに行く流れで予定を組む家が多いので、お昼や午後からならお坊さんの手配が可能なことがよくあります。

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僧侶派遣サービスで戒名授受

ほとんどの僧侶派遣サービスで戒名を付けていただくことができます。

戒名とは、あちらの世での仏様の弟子である証となるもので、戒名があれば、故人があちらの世で出会うさまざまな困難から守ってくれるとされています。
生前は仏教の修行などせず普通に暮らしていた人も、仏様のご加護をいただくために、戒名を付けたいと思う、正確には遺族がそう思い戒名を付けてもらうことが一般にも広まりました。

普通の寺院でお願いすると、何十万~100万円くらいかかります。

でも、僧侶派遣でしたら、
戒名授受の料金も2万円~と一般の寺院よりはるかに安くなっているので、菩提寺のない方にはいいと思います。


注)一般的な戒名授受の相場は、葬儀での読経と戒名授受がセットになった料金となります。
一方で、僧侶派遣会社で付けていただく場合は、純粋に戒名授受だけの料金となります。

※菩提寺のある方は、菩提寺の住職の許可を得ないと、納骨できないなどのトラブルになることもあるので、許可は必須です。

僧侶派遣で戒名を付けるのは四十九日が多い

戒名は、普通は、葬儀のときに付けることが一般的ですが、葬儀は俗名で行ったけど、いよいよあちらの世界に旅立つ四十九日には、やはり戒名を付けてあげたいと思いなおす遺族も多いようで、このタイミングで僧侶派遣サービスを使って戒名授受をしてもらう人が多いようです。

僧侶派遣での戒名の相場は

一番普通の戒名である「信士・信女」、
浄土真宗でしたら「釋・釋尼」の法名を、
寺院でいただくと葬儀での読経も含めて、
15~30万円が相場となっています。

一方、僧侶派遣会社を通していただく、
戒名授受のみの費用は、2~3万円です。

この差は戒名のランクが上がるほど開き、
最高位の戒名「院居士・院大姉」ですと、
寺院でいただくと100万円~、
僧侶派遣ですと15~20万円となっています。

仏教の関係者のなかには、僧侶派遣でつけた戒名なんて偽物だと言われる方も現実にいらっしゃいます。
今は、このような仏事においてもいろいろな価値観の人が混ざり合っているちょうど狭間、価値観の変換期に差し掛かっているのでしょう。
寺院で何十万もかけていただいた戒名でないと亡くなったあと安心できないというなら、それもその人にとっては正しい選択だと思いますし、僧侶派遣の戒名と寺院での戒名に差を感じないなら、僧侶派遣を利用するのもいいと思います。個々人の価値観に合わせて選んでいけばいいのだと思います。

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僧侶派遣でトラブルにあわないために

菩提寺がある人の場合

お寺の檀家になっている人、いわゆる菩提寺を持っている人でも、菩提寺側の許可をもらえば、メインの比較リストにあげた、どの僧侶派遣サービスも利用できます。
逆に言えば、檀家になっている人が僧侶派遣サービスを利用するには、菩提寺からの許可が必要不可欠ということです。

過去には、菩提寺に相談しないで僧侶派遣サービスを利用してしまい、菩提寺の住職とトラブルになり、菩提寺にあるお墓の納骨許可が降りなかったケースもあります。
ちょっとこの件は菩提寺側の対応も大人げない気もしますが、現実にそのようなケースは発生していますので、菩提寺のある人は、必ず、事前に菩提寺から許可をいただきましょう。

許可というと身構えてしまいますが、そんなに固く考えなくても、菩提寺が遠方の場合は、電話でも許可をいただけますし、まずは気軽に菩提寺に連絡して相談してみましょう。

最近よくあるケースでは、確かに先祖代々生まれ故郷のお寺の檀家になってはいるが、今は東京に出てきているので、菩提寺とは疎遠になっていて、新盆などの自宅で行う法要などに、遠方の住職にお願いするのも難しいケースなども頻発していると聞きます。
このような場合は、菩提寺の住職も高齢であったりと遠方まで出向くことが困難であることも多く、簡単に僧侶派遣サービスの利用を許可してくれる場合も多いようです。

トラブルを避けるためにできること

雨後のタケノコのようにお坊さんを派遣してくれる会社が急増していて、なかには十分な体制が整っておらずトラブルにつながる会社もあるようです。

そこで、できるだけトラブルに巻き込まれないようにするために、依頼する側ができることについて書いておきます。


僧侶派遣トラブルを避けるために
・僧侶派遣サービス名 + 評判で検索
・電話で事前相談してみる
・依頼後、当日前に僧侶と電話できるか確認

まずは、あなたが気になっている僧侶派遣サービス名 + 評判で検索してみるのもいいかもしれません。
ただ、飲食店や化粧品のように大量の口コミがあるわけではありません。というよりも、あまり有名でない僧侶派遣会社だと、利用した人が直接書いた口コミを見つけるのも難しいかもしれませんが、悪い口コミがないか確認するだけでも、何も調べないよりは全然いいと思います。

電話で事前相談はおすすめです。依頼ではなく仏事の相談のような電話をしてみて、事務局の対応をみるというのがいいと思います。僕も四十九日の法要について全然わからなかったときにお坊さん便に電話して事細かに聞いてみたところ、些細な質問に対しても真摯に回答いただき、この会社なら大丈夫と思い依頼しました。

あと、トラブルを避けるのに有効なのが、当日になる前に、来ていただける僧侶の方と直接電話できるサービスを選ぶと当日のトラブルを大きく減らせると思います。
まったく知らないお坊さんが当日いきなり来るよりも、電話でもお話したことがあるお坊さんに来ていただいたほうが安心ですし、事前電話のときに電話番号を確認しておけば、当日の急な連絡も直接お坊さんとやりとりできるのでトラブルを未然に防ぐことができやすいです。

今回メインの比較リストに取り上げた僧侶派遣サービスでは、ほとんどが事前に当日来ていただく僧侶から電話連絡してもらえることが依頼の流れの中に組み込まれています。

ちなみに、比較リストにあげたサービスのなかで、もともと僧侶からの電話連絡が組み込まれているのはこちらになります。


お坊さん便
てらくる
お坊さんjp

また、普通は僧侶からの電話連絡のないサービスでも、お願いすれば対応していただけるので、ぜひこれはお願いしたほうがいいと思います。

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実際に使った僧侶派遣会社は

参考までに、実際に、うちの四十九日、新盆、一周忌にお坊さんを紹介いただいた僧侶派遣会社の特徴と感想をまとめておきます。


お坊さん便の特徴

 

お坊さん便

一言でいうなら、
シンプル & 徹底した適正価格です。

他の多くの僧侶派遣サービスが、いろいろと事細かに料金設定しているのに対してお坊さん便の価格設定はすごくシンプルです。

場所移動を伴わないなら、35,000円で必要なことは、ほとんど全てやってもらえます。
心づけを渡そうとしても受け取ってくれないほど、徹底した適正価格が浸透していました。
事務局の対応も、とてもよかったです。細かな質問に1つ1つ丁寧に答えてもらえました。

料 金35,000円
地 区全国対応
宗 派浄土真宗(西)・浄土真宗(東)
浄土宗・天台宗・真言宗
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗
その他の仏教宗派
神道、キリスト教
 

 ⇒ お坊さん便の公式ページで詳細をみる

 ⇒ お坊さん便を僕がたのんだときの体験談をみる

四十九日のようにいくつもの法要を同時に行ってもお坊さん便なら追加料金がかからないので、ありがたかったです

 

てらくるの特徴

 

てらくる

定額葬儀紹介サービス「小さなお葬式」を大々的に展開している株式会社ユニクエスト・オンラインが運営する僧侶派遣サービスです。

まずは気になる価格ですが、 50,000円(追加料金一切不要)
この価格の中に、お車代、御膳料、心づけも含まれています。

「てらくる」で来ていただける僧侶の特徴として「お寺を持つ僧侶だと確認」している点です。
僧侶派遣サービスで紹介されるお坊さんのなかには、お寺をもたない僧侶もいますから、どうしてもお寺を持ったお坊さんに来てもらいたい場合は、「てらくる」を利用するといいと思います。 実際に「てらくる」にお願いしたときに、来ていただいたお坊さんもよい方でした。

料 金50,000円
地 区全国対応
宗 派浄土真宗(西)・浄土真宗(東)
浄土宗・天台宗・真言宗
臨済宗・曹洞宗・日蓮宗
その他の仏教宗派
神道、キリスト教
 

 ⇒ てらくるの公式ページで詳細をみる

 

おぼうさんどっとこむの特徴

 

おぼうさんどっとこむ

老舗の僧侶派遣サービスといえば「おぼうさんどっとこむ」を思い浮かべる人は多いと思います。

事務局の対応はアットホームな印象でした。うちの法要に来ていただいたお坊さんは普通でした。

会員制度があるのが特徴で、入会金1万円を1度だけ支払えば、その後、ずっとお坊さんの費用が安くなるというものです。 「おぼうさんどっとこむ」を使うことが決まっていれば、会員になったほうが得です。

料金は様々な追加料金と割引制度があり分かりにくいですが、割引きをうまく使っても一般的な僧侶派遣サービスより高い価格設定です。

料 金40,000円~
地 区関東、名古屋
宗 派浄土真宗・浄土宗・天台宗
真言宗・臨済宗・曹洞宗
日蓮宗・神道、キリスト教
 

 ⇒ おぼうさんどっとこむの公式ページへ

 

以上の3社が実際にお願いした僧侶派遣会社です。
この3社を選んだ理由は、


・知名度がある
・運営母体の明記がある
・規模と社歴がある程度ある

このあたりを重視して選びました。

なかでも規模は大事だと思います。
僧侶派遣に限らず人と人を繋ぐ仕事は、大きいほど希望通りの紹介をしやすいので、なるべく大きいところを選びました。

お坊さんの登録数が分かれば一番いいのですが、公開している会社は少なかったので、運営会社の資本金を見て規模を判断しました。

もっと詳しい説明はこちら
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喪主ログ 僧侶派遣 お坊さん便