喪主の服装 女性の場合
女性が喪主の場合の服装で悩むのが、和装でないといけないのか?という事ですよね。
一昔前なら和装が主流でしたが、近ごろは洋装も多くなっているので、必ずしも和装でなくて大丈夫です。
喪服には正式喪服、準喪服、略式喪服といって、3段階の格があり、着る人の立場に応じて選びます。
一般的なマナーとしては、喪主の服装は正式喪服、準喪服どちらでも良いとされています。
しかし、年配の親戚には格式を気にする人もいるでしょう。地域によっては葬儀のしきたりに厳しい所もあります。
喪主として一般の参列者よりも、格式の高い正式喪服を着れば間違いないでしょう。
正式喪服を持っていない場合
葬儀に参列したことがあっても、準喪服なら持っているけど正式喪服は持っていないという人が大半でしょう。
そんな時は、葬儀社に相談すれば貸衣装を手配してくれます。葬儀社が対応していない場合も、宅配でレンタルできるサービスもあります。
洋装のレンタルサービス
礼服レンタル.com
営業日の16時までに注文すれば即日発送してくれます。地域や交通状況によって到着に日数がかかるので注意しましょう。
和装のレンタルサービス
着物レンタル「夢館」
東京・京都・大阪・金沢に全国19店舗を展開する着物レンタルサービスです。
正式喪服の装い方 洋服の場合
洋装の場合、気を付けたいのがスカートの長さになります。
スカートの丈は膝下からくるぶしの間で長いほど格が上がります。
黒無地のシンプルなデザインの
ワンピース
スーツ(パンツスーツはNG)
透ける素材、光沢のある素材はNGです。
露出の少ないもので袖の長さは七分以上を選びましょう。
スカートの丈は膝下からこぶし一つ分以上長く、椅子に座った際に膝が見えない長さ以上は必要です。
髪型やメイクで気をつける事
ロングヘアの人は耳より下の位置でまとめます。
ポニーテールの様に頭の高い位置でまとめないように気を付けましょう。
肩にかからない程度の髪の長さならそのままで良いでしょう。
凝ったヘアアレンジはしないで、黒いゴムか、黒いシンプルなバレッタなどで止める程度にします。
ノーメイクはNG
派手なお化粧はもってのほかですが、ノーメイクもNGなのです。薄いファンデーションと、派手過ぎない口紅程度で自然なお化粧を心がけましょう。リップグロスもNGです。アクセサリー
結婚指輪のみか、真珠ならイヤリング、ピアス、1連のネックレスは良いとされています。2連のネックレスは、不幸が重なるという意味になってしまうので避けましょう。
コート
黒かグレーのシンプルなもの
光るボタンや装飾のないもの
式場内ではすぐに脱いでしまうので普段使いのもので大丈夫です。
ストッキング
色は黒
20デニールが基本ですが、
真冬に厚手のタイツを履く場合でも
40デニールまで。
肌がうっすら透ける程度のものにしましょう。
柄物はNGです。
靴
光沢のないシンプルなパンプス
ヒールは高すぎず、ぺたんこ靴もNGです。
パンプスの音が響かないように歩く配慮をしましょう。
バッグ
バックはシンプルで光沢のないもの。殺生をイメージする革や毛皮は避けましょう。荷物が多くてもう一つ持つ場合も黒いものにします。
ハンカチ
ハンカチは白か黒、薄い色のシンプルなもの。
同系色の刺繍、レースはOK
タオルハンカチは避けましょう。
数珠
数珠は必ず持たなくてはいけない物ではないですが、地域によっては持つのが当たり前とされている場合もあるので、分からない場合はご親族に確認しましょう。
女性用は写真の様に珠の小さい数珠になります。
ネイルは落としましょう
悲しみの中、ネイルまで気が回らない、時間がないかもしれないですが、必ず落としましょう。普通のマニキュアならすぐに落とせますし、ネイルアートをしてるなら、なおのことです。
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正式喪服の和装
正式喪服でも、和装が一番格式が高くなります。
黒無地で染め抜き五つ紋付の着物
五つ紋とは左右の胸と両袖の背面、背筋の上の五ヶ所に家紋を描いていることを指します。
和服でも、この紋の数で格が変わります。他に三つ紋、一つ紋の着物がありますが、より格式の高いのが五つ紋となるので、喪主は五つ紋の着物になります。
家紋なんて分からないという人の方が多いと思いますが、「通紋(つうもん)」という誰でも使える家紋を使用することができます。
また、家紋が分かっている場合、実家のものか、嫁ぎ先のものを使用しても良いのですが、着物を準備する際にご親族と相談した方が確実でしょう。
喪服の着物の装い方
半襟、長襦袢は白
帯は黒の名古屋帯か袋帯
帯締めは黒の平打ち
帯留めは着けません。
髪型はロングヘアなら頭の低い位置でお団子にまとめ、髪飾りは付けません。
足袋は白
草履は布製の鼻緒も黒いものを履きます。
和装の着付けはどうするの?
和装の場合、着付けはどうするのかという心配がありますよね。
実際に葬儀で着物を着た人はこうして着付けをしています。
・親戚の着付けができる人にお願いした。
・葬儀社の人に着付けしてもらった。
・着付けサービスを利用した。
・美容室で着付けしてもらった。
・動画を見ながら自分で着付けをした。
葬儀社に相談すると、着付け業者を手配してくれたり、葬儀社の人が着付けしてくれる場合もあります。
自分で動画を見ながらの着付けは、慣れているなら良いですが、初めて自分で着付けをするのはとても難しいものです。
正式喪服の中でも、一番格の高いお着物で喪主として参列するのですから、着崩れてしまうのは避けたいですよね。
動画を見ながら着付けするにしても、誰か別の人に着付けてもらう方が安心です。