喪主の服装はこうする|葬儀映像から見る現実的な喪主の服装とは


この葬儀の映像を見ながら喪主の服装について説明します。

こちらの映像は実際の葬儀ではなく、役者の方々が演じているものですが、その服装は実際の葬儀さながらですので、今回参考にさせてもらいました。

喪主の服装はこうする|葬儀・・の画像

上の映像では、参列者の皆さんが祭壇に向かって右側の最前列に座られていることから、故人の親族なのでしょう。
一番悲しそうにしている右手前の方が、席順からも見た目のご年齢からも喪主だと思います。

こんな関係性でしょう。

喪主の服装はこうする|葬儀・・の画像

ご覧いただいているように、
男性達の服装を見ると、喪主も他の親族の方も、ほぼ同じです。

実際の葬儀でも、喪主も、他の親族や参列者とほぼ同じ服装であることが普通です。

喪主だからといって、特別な服装で臨む必要はないんです。


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でも「喪主 服装」で検索すると・・・

「喪主 服装」で検索すると、


引用 喪主や親族は正式喪服の着用が通例

というような判で押したように似通った文言がいろいろなサイトで見受けられます。

正式喪服って何?
と思ったのは僕だけではないと思います。

調べてみると、なんと喪服には3段階の格式があり、レベルの高いほうから、


正式喪服

でも「喪主 服装」で検索す・・の画像

モーニングコート(洋装)
紋付羽織袴(和装)

普通の人は持ってないと思います


喪服

でも「喪主 服装」で検索す・・の画像

いわゆる喪服
礼服やブラックフォーマルと呼ばれることもある

しっとりとした深い黒色が特徴


略式喪服

でも「喪主 服装」で検索す・・の画像

黒、濃紺、ダークグレーなど地味なスーツ

準喪服に似ているが黒の色味が違う、ややテカる


となっています。

でも「喪主 服装」で検索す・・の画像

「正式喪服って、こんなの持ってないよ」
という人がほとんどではないでしょうか?

園遊会にお招きいただいた招待客レベルですね。
普通の人は持っていないです。

弔事は、いつ起こるかわかりません。
通夜や告別式は待ったなしで執り行うものですから、用意する時間もないでしょう。

でも、安心してください。

都市部の葬儀では正式喪服の喪主はほぼ見かけません。
まして家族葬などの小規模な葬儀ではなおさらです。

自分がそういう年齢になったのか、ここ数年、何度も葬儀会場に行く機会がありました。
葬儀会場のホールや火葬場のホールなどでは、他の葬儀の参列者もお見掛けしますが、正式喪服の方は見たことがありません。


喪主も親族も参列者も、準喪服と呼ばれる「いわゆる喪服」があれば、通夜も告別式も大丈夫です。

これ以降では、現実世界に倣って、
準喪服を「喪服」と記載します。


喪主が男性の喪服

大雑把にに言ってしまえば、喪主が男性の場合は、


喪主が男性の喪服・・の画像

黒い背広
黒ネクタイ
白い無地ワイシャツ
黒い靴下
黒い靴


これで、あらかた大丈夫です。

黒い背広は、
いわゆる「喪服」をお持ちなら問題ありません。
黒いスーツでも、家族葬やごく近い人が集まるこじんまりとした葬儀でしたら、大丈夫でしょう。

さすがに黒以外の地味な色のスーツしかお持ちでない場合は、レンタルを考えましょう。

参列者でしたら、地味目の色のスーツで来る方も稀に見かけますが、喪主が黒以外の服を着ているのを見たことがありません。
葬儀社に相談すると、素早く動いてくれるレンタル業者を紹介してくれると思います。

「喪服」と「黒いスーツ」て何が違うの?

「いわゆる喪服」と「黒いスーツ」の違いなんて分かるの?と疑問に感じるのが普通だと思います。

これ意外と分かる人には、分かるものです。

黒の色味が喪服のほうが、しっとりした深い黒で、テカテカ光らないんです。
黒いスーツは、少し光を反射してテカってしまうことがあります。

イラストで表現するとこんな感じです。

  準喪服 |  略式喪服

喪主が男性の喪服・・の画像

喪主が男性の喪服・・の画像

いわゆる喪服|  黒いスーツ

喪主が男性の喪服・・の画像

冒頭の映像もよく見ると、喪主とその隣の方は「いわゆる喪服」 で右から4番目の男性は「スーツ」では、ないでしょうか?

まあ、ほぼ同じといっていいくらいの微妙な違いですね。

ダブルかシングルどちらがいい

ダブルもシングルも、
どちらかが格上とか格下とかはありません。

ただ世間では、


・ダブルが貫禄があり立派
・シングルは若々しい

というイメージです。

ダブルとシングルの違いは、衿(エリ)の形の違いだけではなく、ボタンが2列か1列かが大きな違いで、
このボタン位置の違いのため、お腹が大きい人は、シングルではパツパツになってしまうので、ダブルを選ぶ人が多くなります。

このため、中年太りした年配者ほどダブルを選ぶことが多く、立派なイメージに繋がったのかもしれません。

喪主も年配の方が多いので、ダブルを着ている方が多いと思います。

喪主だからダブルを着るというのではなく、
喪主となる年代の方は、たまたまダブルの喪服を持っている人が多いということです。

結論としては、
ダブルでもシングルでもどちらでも大丈夫です。

それよりも、大事なのが、


喪服のズボンが入らないときどうするかです。

一番、マズいのは、
太ってしまい、喪服のズボンが入らないことです。

笑いごとでなく、葬儀のトラブルのなかでは、よく聞く話です。

喪服なんて1年に1回着るかどうか、ともすれば、何年もタンスの肥やしになったままということはよくあります。
数年ぶりで出してみたら、中年太りでズボンのホックが掛からない!なんて事態になる人が、結構多いのです。

喪服のズボンがきつくなったときの緊急対処法ですが、

全然時間がない場合

なんとかヘアゴムを探してください。
100円ショップがあれば、売っているはずです。

ヘアゴムで喪服のズボンが閉まらない間隔よりも少し小さめの輪を作ります。
それをズボンのボタンの穴に通して、輪ゴムの端を、輪ゴムの輪に通せばできあがり。

これで輪ゴムの輪の部分をボタンに引っ掛けられるはずです。

見た目は、ズボンが小さいのがバレてしまうので、上着を着ていることは絶対条件です。

1日でも余裕がある場合

今すぐ、Amazonの中で、一番納期が短いショップで、「ミニノビル」というのを買ってください。
ミニノビルがあれば、履けなくなったズボンを簡単に再生できます。

これも見た目はまずいので、上着は絶対に脱がないで下さい。

3日以上の時間がある場合

喪服レンタルをしてくれるサービスを利用できます。

例えば、この会社ですと、
16時までに注文すれば、当日発送してくれるので、交通事情など考えても3日間あれば、ほぼ日本のどこでも手元にきちんとした礼服が届くという有難いサービスです。

礼服レンタル.com

礼服レンタルの注文から届くまで地域別マップ

喪服のズボンが入らないとき・・の画像

注文からお届け日までの目安

翌日午前中鹿児島、熊本、宮崎、大分、佐賀、長崎、福岡、山口、広島、島根、鳥取、岡山、兵庫、大阪、京都、奈良、滋賀
翌日14時~東京、千葉、神奈川、埼玉、静岡、山梨、愛知、三重、岐阜、和歌山、石川、福井、富山、新潟
翌日18時~長野
2日後茨城、群馬、栃木、福島、山形、宮城、秋田、岩手、青森
3日後北海道、沖縄


かっこいい座り方を伝授します

ここでビシッと見える座り方を伝授します。
もう一度、冒頭の映像を見てください。

かっこいい座り方を伝授しま・・の画像

喪主の方よりも、隣の方のほうが、喪服がしっくりと着こなせているように見えませんか?

この2人の差は、実は、座り方にあるんです。
背広の後ろの部分をお尻で踏むように座ると、背広のエリ周りがビシっとなります。


普通の座り方

かっこいい座り方を伝授しま・・の画像

エリ周りがたるみ易い


背広の端をお尻に敷くと

かっこいい座り方を伝授しま・・の画像

エリ周りがビシッとする


葬儀は、故人を送る儀式であるとともに、今でも跡継ぎのお披露目会的な意味も込められています。

喪主であるあなたは、すべての参列者から見られているのですからしっかりとした印象を残しましょう。


シャツは

百貨店に入っている礼服専門店で喪服に合わせるシャツを購入すると、ときおり、 正式すぎるシャツを勧められることがあります。
でもこれボタンが面倒なので、


ネクタイは

ネクタイは黒というのは、もう常識ですね。
ネクタイピンは使わないというのも有名なことです。

黒ネクタイの結び方は

結び方に決まりはありませんが、

一番基本的で、結び目も小ぶりで収まるのでどんなシャツを着ていても納まりのいい「プレーンノット」で結ぶ方が多いです。

プレーンノットの結び方は、こちら。

ただ、結び目が利き手の側に曲がりやすいのです。

これを防ぐには、少しきつく締めることです。
ある程度結んだところで結び目の形を整え、そこから更に締め上げることで、
結び目はキレイな三角形になり、結び目にディンプルという凹ができ、曲がりにくくなります。

黒いネクタイを当日用意するには

黒いネクタイは、喪服以上に出番が少ないんです。

喪服は、礼服でもあるので、結婚式などでも白いネクタイをつけて着ていく機会がありますが、黒いネクタイは葬儀の時だけです。

ですので、喪服のズボンが小さくなってしまっていたように、黒ネクタイもヨレヨレになっていたり、シミがついていたのに気付かなかったりということも、あります。
時間があれば、クリーニングに出すなり、新しいものを買い求めるなりできますが、葬儀当日に気が付いた場合は、かなり焦ってします。

そこで、当日でも黒ネクタイを手に入れる方法をいくつか紹介します。

葬儀社に相談

まず葬儀社に聞いてみてください。
できる葬儀社でしたら、予備の黒ネクタイを何本かストックしていて、無料で貸してくれることもあります。
斎場の近くのどこで黒ネクタイを購入できるか教えてくれるかもしれません。

まず最初に、お世話になっている葬儀社に聞くのが解決の早道です。

大手量販店で購入

AOKIやコナカやスーツカンパニーが近くにあるなら、まずこちらで手に入れることが可能です。
大型駐車場を備えた店も多いので、普段車を利用しているならこちらでの購入がよいでしょう。
質もそれなりに良いものを購入することができます。

駅のキヨスクで購入

駅のキヨスクでも黒ネクタイを置いている店舗が多いです。
質は、それなりですが、電車移動の途中で購入できるので、こちらもありがたいです。

100円ショップで購入

最近は、100円ショップでも黒ネクタイを置いているところも多いです。
値段が値段ですので、質の高さを期待はできませんが、
買った当日は、遜色がないようです。


レンタルについて

時間的余裕があるか

喪服をレンタルするというのも、1つの選択肢です。

ただ葬儀は突然決まります。
葬儀までの時間の余裕がないことも非常に多いです。

そんなタイトな中、対応してくれるレンタル業者を探すのは至難の業ですが、
こちらの会社では、喪服のレンタルに全国対応していて、16時までの注文には即日発送してくれます。

礼服レンタル.com

ただ、その日に手元に届くわけではなく、地域によって1~3日くらいかかっていしまいます。
ですので、最低3日くらいの余裕がないとキビシイです。

こちら以外にも、地域を絞った即日対応できるレンタル会社もあるかと思いますので、
まず葬儀社に聞いてみるのもよいと思います。

和装は着なれない人は注意

せっかくレンタルするなら和装を試してみたいと思う人は多いようです。

ただ、注意して下さい。

もしあなたが男性の喪主なら、葬儀で使うのは、紋付羽織袴になります。
この袴(はかま)が、なかなか難敵なんです。

一番最初は、レンタル業者で着付けてくれると思いますが、


・途中で少し崩れても自分では直せない
・トイレに一度行ったら、2度とはけないかも。

着物よりも袴は数倍難しいです。

もしチャック付きの袴が借りれるなら、迷わずにそれを借りるべきです。

もっと詳しい説明はこちら
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