エンディングノート アプリは本当に無料?
エンディングノートの無料アプリもいくつかありますが、記入するのは無料でも、いざ家族が情報を見ようとすると32,400円も手数料がかかるアプリもあります。
いつでも手元にあるスマホで記入できるので、気負わずに作成できるので便利ではありますが、実際の使い勝手は、どうなのかダウンロードして試してみました。
アプリのエンディングノート一覧
自分のスマホでいつでも気軽に記入出来て、伝えたい人だけに情報を開示できるというのが特長です。
iPhoneやandroidで利用できるエンディングノート アプリをまとめました。
エンディングノート:
デジタル遺品整理
アプリにパスワードを設定できる。アプリを閲覧できる人を3人まで登録できます。
設定した秘密の質問に答えると、その人だけ情報を見ることができる。
利用料/無料
情報開示手数料/無料
項目/9
iPhone版のみ
100年ノート
パスワード設定できる。
文字が大きく、記入しやすい
頭のトレーニングができる
家族からの情報開示の申し込みが必要
利用料/無料
情報開示手数料/32,400円(税込)
項目/12
iPhone版/android版
エターナルメッセージ
家族や友人へのメッセージを動画で保存できる万が一の時に家族がアプリ内のフォームからエターナルへ連絡すると登録しておいた家族のメールへ情報が届く(携帯メールは不可)
項目/8
利用料/無料
情報開示手数料/無料
iPhone版/android版
これらエンディングノート アプリ3つは、スマホを使い慣れている人なら記入は簡単で、編集もすぐにできるので手軽なイメージです。
エンディングノート アプリのメリット
・いつでも書ける
・画像や動画を簡単に残せる
記入や編集が楽な反面、こんな問題もあります。
エンディングノート アプリのデメリット
・すべてが無料なわけではない
・広告が表示されるのが気になる
・情報開示の手続きが大変なものもある
・情報開示の手数料が高額なものもある
・アプリが終了する可能性
数十年後もこのスマホアプリが継続されているか疑問です。
さらにアプリの場合、残された家族がその内容を見るには、手続きが大変だったり、有料になる場合もあります。
友人の連絡先を調べるにしても、1画面で見れるのは2人程度で、慌ててる時にスクロールするのは煩わしいですよね。さらに、連絡したというチェックができないのは不便だと感じました。
エンディングノートを、実際に活用するのはご家族です。
使いやすさを考慮すると、いまはまだ紙ベースで残しておくの方が良いでしょう。
エンディングノートは残された家族の為に
エンディングノートを書き終わったら、そこで満足してしまいそうですが、いざという時に、ご家族に見つけてもらわないと意味がありません。
そして、エンディングノートには
・自分が亡くなった時に連絡してほしい人
・葬儀について
など急を要する情報が残されています。
エンディングノート アプリを利用している事を、家族に伝えていないと見つけてもらえないですし、
いざ、家族が情報を閲覧するには、アプリの場合は手続きが必要になります。
例えば、100年ノートのアプリ内の情報を、残された家族が見る手順はこうです。
家族が100年ノートにFAXで情報開示の申し込み
必要書類を100年ノートにメールかFAXで送る
情報開示費 32,400円(税込)を振り込む
入金の確認後、情報閲覧に必要な情報が郵送される
ここでやっと、エンディングノート アプリ内の情報が見れるのです。
それから、各所に連絡するというのは遅すぎますよね。
その他のエンディングノート アプリも情報開示料は無料でも、家族がメールやフォームから連絡しないと情報を見ることができません。
このやり取りを省くには、
スマホのパスワードとアプリのパスワードを、家族に知らせておくという方法もあります。
ですが、教えるタイミングが難しいですよね。元気なうちから身内にパスワードを知られていては、プライバシーも何も無くなってしまいます。
また、教える前に万が一の事があったら、何も知らせることができなくなってしまいます。
残されたご家族の事を考えると、情報開示料がかからなくて、すぐに閲覧できる冊子のエンディングノートが良いでしょう。
スマホを使い慣れていて、紙に書くのは苦手という人は、アプリで書きたいことをまとめてから、冊子のエンディングノートに取り掛かるという手もあります。
エンディングノートを無料で入手する方法
冊子のエンディングノートには有料のものと無料があります。
有料のエンディングノートは、500円~3000円するものまであります。いざ、お金を払って購入するとなると、構えてなかなか書き始められないものです。
まずは葬儀社に無料で資料請求すると、葬儀の資料と一緒にもらえるエンディングノートを活用してみるのもいいですよ。
資料請求すると、電話が掛かってきそうで心配になりますが、いくつかの葬儀社に資料請求したところ、どこからも電話やメールは一切きていません。
また、エンディングノートを書く上で、葬儀についての知識も必要なので、葬儀社の資料がとても参考になりました。